三重交通の電気機関車デ51を作ることにした。もっとも晩年のパンタグラフ仕様ではなく、初期のポールタイプなので、三重交通の前身であった四日市鉄道の101型になる。
ワールド工芸製のHOeのキット。1/87のスケールである。
部品を全部広げてみると、やはり1/87スケールだけあって、部品も大きく作りやすそうである。
例によって動力から作り始める。
いつもこの動力に泣かされているのだが、ここのキットを作り続けてきて、ノウハウも貯まってきた。
注意すべき点は以下の通りか。
①車輪の入る台枠はそのままでは入らないので、丸やすりで2.5mm幅まで丁寧に広げておく。狭くても広すぎてもだめ。本来ならリーマーを使うのだが、手に入らないので、丸やすりで仕上げる。
②台枠部分は事前に塗装が必要な場合があるが、見える範囲のうち、塗装部分は最小限にしておく。
③台枠等のパーツは正確に90度に折り曲げて、事前にハンダで補強しておく。90度というのが大事で、あとではめ込んだときに、内股やガニ股にならないようにする。
④車輪の圧入は卓上の万力を使用する。圧入の際、一度抵抗感があって、すっと抜けた感じがあったら、すぐに圧力をかけるのをやめる。あまり力を入れると、車軸がまがってしまう。
⑤車輪を組み込んだ後、モーターを取り付ける前に、台車単体がスムーズに動くことを確認する。ここでちょっとでもひっかかりがあると、後でなにをしてもだめ。また車軸を取り外し、圧入からやり直す。
特に①と④、⑤は大事で、この間鉄道博物館に行った帰りに、ワールドのサービスセンターでも同じことを聞いてきた。
写真は台枠の塗装が終わり、丸やすりで車輪が入る部分を広げたところ。車輪を仮にはめ込んで回してみる。なかなかいい感じである。
次にプラ製のギヤを取り付けていく。今回の製品では、両軸モーターを使って、左右の歯車をそれぞれ回す。左右の車輪がギヤで連動していないので、ギヤのひっかかり感は少なそうである。
車輪の圧入が終わり、ベースプレートに取り付けてみた。モータが取り付けられる台座も一緒にねじ止めしておく。
この段階で台車全体を動かしてみる。左右どちらに動かしてもひっかかり感がなくスムーズに回る。
これならモーターを取り付けてもよさそう。

モーターを台座にねじ止めする。両軸モーターなので、左右に駆動軸が出る感じだ。このあと回転軸をエポキシ系の接着剤で固定する。エポキシ樹脂が固まるまでしばし休憩。
モーターと台座の間の配線は、今回の場合はモータ取り付け台座に配線用の部分が細く飛び出ているので、折らないように一度ハンダで補強した後、慎重に折り曲げ、モータに接触させハンダ付けした。
さあ、試走。なんと実にスムーズに回るではないか、左右どちらも問題なし。
過去何台も作ってきたが、最高の出来である。
これで安心してボディに取り掛かれる。