石北本線・釧網本線ほか 2006年3月11日~12日

週末の札幌出張を早々切り上げ、今回はJR北海道の未乗区間を乗り倒すことにした。

こういった乗り倒しには、フリーきっぷが欠かせない。
調べたところ「道東フリーきっぷ」が今回の目的にはよさそうなので、これを札幌駅のみどりの窓口で発行してもらう。
ところが、窓口が発行したのは知床Vきっぷという、一見「道東フリーきっぷ」とは似ているが、乗車区間の制限があるものだった。
調べもせずそのまま乗車してしまい、あとで困ったことになる。

さて、週末の朝、札幌駅に向かう。
今回乗車するのは8時4分発網走行き、「流氷特急オホーツクの風」というリゾート列車。
こちらは出張明けのビジネススタイルで、なんとも不似合いだが、ちょうどいい時間はこの列車しかなかった。

札幌駅に停車していたのは、キハ183系5000番台のハイデッカー車。
流氷特急社内にはテレビモニターも設置され、専用の女性アテンダントも乗り込む。

札幌駅を定時に出発。いったん新札幌方面に戻るように走り、白石から函館本線に入る。
旭川までは電化区間で、同じ特急のホワイトアローは、この区間を1時間20分程度で走るが、こちらはさらに10分程度余計にかかる。

それでもこの区間は線形もいいので、それなりに飛ばす。アテンダントに オホーツクの風の乗車証明をもらったりして、満足する。

車掌がやってきて、このVキップについて聞くと、網走から釧網本線を使う場合、このきっぷでは知床斜里-標茶間が乗車できないようだ。

さらに翌日予定している。釧路-根室間も乗車できない。
仕方なく、車内で知床斜里-標茶間の乗車券を発行してもらう。

旭川を過ぎ、いよいよ非電化単線区間に入った。突然のようにスピードが落ちる。
途中当麻の駅で上りのオホーツク2号と列車交換。 その後白滝でも普通との列車交換があった。網走駅駅標

遠軽駅で列車の進行方向が変わるため3分停車。たしか駅弁を売っているはずとホームに降りるが、駅員の話では予約分しかないということ。
なんのことはない、車内の売店で無事「かにめし」を購入できた。

駅弁を頬張りながら北見を超え、氷結した網走湖が見えてきたと思ったら、網走だった。
最初は5時間の長旅にどうなることかと思ったが、あっという間に網走まで着いた。

今回の網走行きの目的は、流氷を見ること。
列車の名前も付けられているように、本来ならいまが流氷観光のシーズンなのだが、今年はすでに流氷はすでに沖合いに去っており、それでも未練がましく、網走まで来たのだ。

せっかくだからと砕氷船に乗るべく網走港へバスで向かう。
流氷船からやはり本日は流氷は見られないということで、本来なら3、000円の乗車料金が2,500円になっていた。
網走港から30分ほどかけ沖合いを目指すが、流氷のかけらすら見えず戻ってきた。

夕闇迫る釧網本線

16時18分発の釧路行きで、再度列車の旅を再開。
知床斜里までは、キハ40、キハ54の2両編成。キハ54が単行で釧路を目指す。
乗客は旅行客風、地元の用務客など、高校生の部活帰りがもっとも多い。
列車はオホーツク海に沿って走り、夕闇が迫りなかなかの車窓だ。

知床斜里でキハ40を切り離す。ここで21分の停車。 この間に日もとっぷりと暮れる。

あとは淡々と走っていく。線路際にほとんど民家がないので、まさしく漆黒の闇を行くようである。
明かりがぽつんと見え、列車のスピードが落ちると駅に止まる。

川湯温泉で観光客が降り、釧路まで目指す客はわずかとなった。
本来なら釧路湿原の中を走っているのだろうが、なにも見えない。

20時6分、やっと釧路に到着した。

翌日は8時15分発の根室行きに乗る。
キハ47フリーきっぷの区間には入っていないので、釧路駅で釧路-根室間の往復きっぷを購入する。
車両はキハ54の単行。このあたりではこの車両が多い。
乗客はまばら、用務客と観光客らしき客が半々か?

列車は出発すると、釧路市内を抜け東釧路に止まる。
昨日釧網本線でこの駅に止まったのだが、昨日と景色が違う。どこで釧網本線と別れるのかと見ていたが、わからないうちに湿原地帯に入った。

しばらく荒涼とした風景が続く。途中列車が警笛を鳴らし、徐行したと思ったら、なんと前を野生の鹿が走っていた。
初めての光景でびっくりするが、その後何度も鹿に遭遇。このあたりでは当たり前の風景なのか東根室駅

途中茶内で列車交換。距離的にも時間的にも釧路からほぼ半分で、この間対向列車はない。
落石を過ぎると太平洋に突き出た半島が見え、いよいよゴールが近い。

根室の1つ手前の東根室は日本の鉄道最東端の駅で、ちょうど碑の前に停車したので写真を撮る。

根室到着。降りてみてもまわりに数件のお店があるだけで、あとはなにもない。

すぐ折り返しの釧路行きに乗る。札幌までのきっぷを買っている女性の2人連れがいたが、なにも野生のえぞしかわざわざここまで来なくてもと思ってしまう。

もっともその私もわざわざ来た口である。

帰りの列車は快速になり、停車駅もぐっと少なくなるので、行き2時間40分かかったところを2時間ちょっとで走る。

釧路-根室間は135.4kmあるから表停速度は65kmを越す。
帰りも何度か鹿停車を繰り返し、定刻の13時7分に釧路着。

旅の最後は釧路から南千歳までの根室本線、石勝線の旅だ。

13時25分発札幌行きスーパーおおぞら8号があるので、これの指定券を取ってあったが、まだ入線していないようだ。
駅弁を購入し戻るが、乗客がホームに溢れるほどいるのに、まだ列車が入ってこない。

なんでも札幌からの列車が遅れているようだ。
キハ283系13時25分ごろ、遅れていた列車が到着。車内清掃の後ようやく乗車となる。
釧路発は13時38分。約13分の遅れだ。列車は遅れを取り戻すかのように、すごいスピードで走る。

車両はキハ283系。制御付の振り子車両だ。
座席に座っている分にはあまりわからないが、立ち上がって通路を歩こうとすると、ぐっと遠心力がかかっているのがわかる。
キハ283系は強力なエンジンを搭載しているようで、加速感などは電車特急と変わらない。

白糠、池田、帯広と停車し、少しは時間を稼いだかと思ったが、対向列車の待ち合わせがあったりして、遅れはなかなか取り戻せない。

新得を過ぎると石勝線に入った。いままで良い天気だったのに、突然の吹雪だ。
ところどころスノーシェードがあり、雪深さを感じる。

この分では新千歳も雪かと思ったが、峠を抜けて南千歳に近づいたら、また天気が回復した。

結局遅れ時間は取り戻せず、13分遅れで南千歳に着いた。

新千歳に向かう列車は、本来なら13分待ちであったが、ホームを降りた途端、反対ホームに新千歳行きの列車が入ってきた。

最後はスーパーホワイトアロー車両の785系に乗り、無事新千歳に着いた。


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